大切に思う誰かに

皆様 お早うございます。
祥衣です。

今日、3月11日は東日本大震災の起こった日です。
11年前の今日、私は仕事の出先で見たテレビから流れる現実とは思えない映像に釘付けになった事を覚えています。

失われた沢山の命、未だに帰らぬ大切な人を探し求め歩いてられるお身内の方々、そしてご遺族の皆様。
皆様の悲しみ苦しみを忘れず、亡くなられた方が生きたかった今日を生きられる事に感謝して今日一日心を寄せて過ごしたいと思います。
皆様は『死』について考えられた事はあるでしょうか?
毎日忙しく仕事や生活に追われて過ごされる日々が続いていると、そんな真剣に考えられないのが普通なのかなと思います。

でも、そうではないのです。
誰にでも必ず訪れる『死』との対面は、穏やかに訪れる事もあれば、11年前の震災の様にある時突然やって来る事も沢山あります。
かく言う私も大切な人を突然目の前で亡くすという経験をしています。
目の前でどうする事も出来ずに消えて行く命を前にする経験は言葉にするのはとても難しいです。
その衝撃は一生消える事は無いと思います。

けれど、その経験があったから命をとても愛おしいと思えます。
旅立ってしまった方の生きたかった未来を生きて、大地を踏みしめて歩く事が出来ています。
とても、とても幸せな事です。

以前、知人との別れ際「有難う御座いました、さようなら」と笑顔で伝えた時、相手の方から「そんな今生の別れみたいに!」と言われた事がありました。
私は本当にそのつもりで伝えていたのですが、相手の方のびっくりされた様子を見て、これが死生観の違いなのだなと感じた出来事でした。

私も、明日が当然やって来ると信じて疑っていなかった頃は、明日伝えれば良いと先延ばしにしたり、不機嫌な態度で別れてしまったり、照れくさくて有難うが言えなかったりと、思い起こせば沢山あります。
でも、今は少しでもこの様な心残りが生まれない様にしようと心掛けています。
リアルな関わりが出来ない事で、喪失感や嫌悪感が拭い去れず、澱となってしまっている部分がどうしてもありましたが、貴重な経験を得て、更に《迦音》で沢山の事を学ぶうちに旅立って行かれた方達と肉体を通しての関わりは出来なくても、常に私と共にあるのだなと感じられる様に変化してきています。
「千の風になって」的な感じでしょうか。
これもまた幸せな事だと感じています。

皆様どうぞ「今」ある命を大切に、大切な人に伝えておくべき事は些細な事でも心を込めて「今」ちゃんと伝えてくださいね。

とても長くなりましたが、
最後までご覧頂いて有難う御座いました。

富沢祥衣





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